コージェネレーションの歴史
1893年、ドイツのボストシュラッセ発電所から市庁舎に蒸気を供給したのが、
世界初のコージェネレーションシステムだと言われています。
日本では第二次オイルショック以降の1980年代に、やっと導入され始めました。
日本でのコージェネレーションの歴史が浅いのは、どうやらヨーロッパとの気候の違いに原因があるようです。
このことについては、「コージェネレーションの問題点」のところで少し触れたいと思います。
コージェネレーションの分類と利用法
コージェネレーションシステムは、発生のスタイルや規模で分けられています。
石油や(天然)ガスで発電して、その排熱を使うシステムと、
水素と酸素から発電させる燃料電池の排熱を利用するシステムの二種類があります。
現在、主に使われているのは前者のほうで、取り出された電力は動力や照明、O.A.機器などに利用されます。
そのなかでも、電気と熱の発生原動機として、ディーゼルエンジン、ガスタービン、ガスエンジンの三つがあります。
■ディーゼルエンジン
ディーゼルエンジンは総合効率の面を考えると、あまりいいとは言えませんが、
灯油やA重油を燃料にするので、安くて中規模なシステムに適用されています。
二酸化炭素発生の問題点もあります。
■ガスタービン
ガスタービンはガスや灯油、A重油を使うため、わりと騒音や振動が少なく、
排熱を蒸気として利用できるというメリットがある反面、メンテナンス費が高いのが難点です。
欧米では1990年代後半、10〜100kWのマイクロガスタービンが販売され始めました。
■ガスエンジン
ガスエンジンの欠点は、燃焼温度ガが高くて、しかも稼動部が多いことから損傷や摩擦が多いことです。
でも、環境の面ではガス燃料を使っているので、
ディーゼルエンジンやガスタービンと比べると二酸化炭素の発生は少ないです。
コージェネレーションの普及
■コージェネレーションの普及
デンマーク:50%以上、オランダ・フィンランド、オーストリア:20%以上、
イタリア・スペイン・ポルトガル・ドイツ:10%以上、アメリカ:7%などとなっています。
ただ、全容量で比べてみると、発電量が多いアメリカがトップで、
2位はドイツ、ついでデンマーク、イタリア、オランダが続いて、
日本はイギリスと同じような比率で6位前後になります。
■日本の問題点
日本でのコージェネレーション普及率は、ヨーロッパ諸国と比較すると格段の差があります。
その原因として、まず第一にヨーロッパとの気候の違いが挙げられます。
日本の気候は暖房だけでなく冷房も必要なこと、
冷房を必要としない中間期が長いことがコージェネレーション導入を踏みとどまらせています。
それに輪をかけて、国民の地球環境に対する意識の高さの違い、
さらには補助金や税制優遇、電力会社の買い取り制度などの助成措置といった
問題に対する政策が整っていないことも要因です。
これから、それらの諸問題の対策を練り、創意工夫をしていくことが、
コージェネレーションシステムの普及率上昇へ繋がるのではないでしょうか?
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